詩歌 verse

汲泉閑品故郷茶 泉を汲みて、閑に品す、故郷の茶。 泉の水を汲んで、のんびり故郷の茶を品評する。 陸務観「過武連県北柳池安国院煮泉試日鋳顧渚茶」より。
親しい方に花を贈る心情を詠んだ詩。贈る相手への友情とも愛情ともとれる点が感興を誘います。先に紹介しています軸の草書体です。常盤の緑の中回しが祝時に相応しい雰囲気を醸し出します。 The blue roof is smiling at the sun. The green pond is playing with the breeze. I give you this flower with my whole heart. May it tie us up eternally. As time goes by, my sincerity only...
ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらん 日の光の、のどかな春の日に、どうして落ち着いた心もなく、桜の花は散るのだろう。 百人一首でも有名な、紀友則の歌。 紅花が漉き込んである月山和紙に書きました。春らしい色使いの軸装です。
古典的な折柄の入った布地を張った額。光の加減で柄が浮かび上がります。(写真の光源は右奥) improving one's art with a calm mind 「磋」自身の心身、技芸を鍛えること。
布地を継いだ額です。扇面には紫がかった料紙で2ミリほどの縁取りが施してあります。 I wish I could stay entranced with the lovely dancing angels. Dear mighty Wind. Please blow the clouds to close their way to heaven. あまつかぜ くものかよひぢ ふきとぢよ をとめのすがた しばしとどめむ 天を吹く風よ、天女たちが帰っていく雲の中の通り道を吹き閉ざしておくれ。天の舞姫たちの美しい姿を、もうしばらくの間ここに留めておきたいのだ。  僧正遍照  
煤竹を白木で挟んだ額縁です。亀甲柄の料紙と歌。おめでたい席に飾っていただけるものです。 大空に群れたる田鶴(たづ)のさしながら 思ふ心のありげなるかな 大空に群れ飛ぶ鶴も、さながら貴方の長寿を祝う心があるかのように見えます。 作者 伊勢が五条内侍の長寿を祝って詠んだ歌。
ブラックマットの背景に墨流しした扇面を裏打ちして額装しました。 The dawn is already breaking because of the hasty summer sun. Oh, Mr. Moon. Where are you sleeping behind the clouds? 夏の夜は まだ宵ながら明けにけり 雲のいづこに 月宿るらむ 夏の夜は、まだ宵のうちに明けてしまったが、雲のどの辺りに月は宿っているのでしょう。短夜で西山に入る間もなかったでしょうに。  清原深養父歌。
湯嫰水淸花不散 口甘神爽味偏長 湯は嫰(どん)に水は清く花は散ぜず 口甘く神爽やかに味は偏(とこしへ)に長し。 湯は軟らかに、水は清く、茶の泡は消えることはない。 飲めば口に甘く、心は爽やかになり、味はとこしえに続く。 宋の梅 聖兪の『嘗茶和公儀』の一節です。
看花飲美酒 聴鳥臨晴山 花を看て 美酒を飲み 鳥を聴き 晴山に臨む。
The blue roof is smiling at the sun. The green pond is playing with the breeze. I give you this flower with my whole heart. May it tie us up eternally. As time goes by, my sincerity only...
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